(untitled)

(untitled)
しまった。改行がきかなくなっててる。












「どうしたの?どうしたの?そんなにかなしい顔をして。よければあたしたちに話を聞かせてみてちょうだいな」
 小さな天狗は俯いて、銀杏の葉たちにいいました。
「僕は一人前にはなれないのだって。だって誰もさらったことがないのだから」
 銀杏たちはさやさやとにっこり微笑みます。
「ならば、このこをさらっておやり。一番陰のちいさな葉っぱ。このこは君といきたいのだって。君を近くで見たいのだって。これで君は立派な天狗だ。だってあたしたちからこのこをさらってしまうのだもの」

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