ちょっと。

多分まだまだ先に出てくるものの一部。ラピスラズリのかけら。あまりにも、更新が遅いので来てくださってる方に申し訳なく;アジカ(三番目姫)とランジュール(ジジイ様)の会話一部をこっそりと上げておきます。ネタばれではないですが、楽しくもないです;
今の調子ではいつだせるのかわからんのだぜ。

***


「ねぇ、楽しい?」
「楽しくはないが、お前は綺麗だな。触るよりも見ておく方がいい」
「あなたは本当に人間ではないのね。私はあなたに触りたくて仕方がないのに」
 アジカは伸ばした手を、ランジュールの頬に触れさせた。柔らかな手。ちっとも日に焼けていない肌本来の色を持つ彼女の色を、彼は美しいと思う。
「アジカは楽しいのか? 人間とは変な生き物だな」
 朝に包み込まれた海は綺麗である。砂漠に埋もれ行く夕日も同じ。だから、ランジュールにとってアジカは見ていることに飽くことのない存在のように思われた。それは、触れても触れなくても同じであろう。大差の無い違いによって娯楽が発生するものでもない。
 うすらと哀しみが宿り出した青さえ、彼は好ましく感じ入って見ていた。
「あなたにはきっと何もないのね」
 人間の女は浅く息を吐き出す。そうして、彼女はランジュールの首に腕を巻きつけ、自身を委ねた。
「何もないとお前は思うのか?」
「ええ」
「俺は、人間の方こそ何もないと思っていたんだがな」
「そうね、きっと誰も何も持っていない」
 ジーニー(魔神)の肩に額を押し当てて、アジカは目をつむった。


***

これが、保護者にジジイジジイと呼ばれているジジイ殿。シェラートと会ったときはまたちょっと変わっているのですが……。
おまけになってませんね…><。すみません!早く更新します!したいです!

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