わたし、いつも思う

わたし、いつも思う
顔に見えて仕方がない!
先日買った方(黒)はなんだかおちょぼ口に見えるので、おちょぼさんとたった今命名しました!うん、どこまでも安易だな!


***

これの中の整理中に発見した極短案(季節はずれですが!)


「何してるの?」
「何も。ただ何が見えるんだろうって」
「何が?」
「そう、何が」
「こうやってね」
「落ち葉が舞う様子をずーっと眺めてる人がいたの」
「ずっと?」
「そう、ずっと。――この場所で」
「ここに来るの?」
「ううん、来ない」
「でも、この場所で」
「うん、来なくなったの」
「もう来られなくなったみたい」
「引っ越しでもしたのかなぁ」
「……うん。引っ越し、なのかもしれないね」
 くしゃくしゃと皺の寄った手で、杖を握りしめて落ちてくる葉の様子を眺めていた。
 何をするでもなく、見上げたまま何時間も。
 猫背なのに、すっくと立って見えた人。


***

ラピスとかぶるから出すのやめたんだと思う。
ちなみに童話もあった。こっちは書きかけで終わってます。

***

 ふわふわ、真っ白、クリームの上、真っ赤なイチゴのショートケーキ。くるくる黄色いお山のモンブラン。つやつや光るチョコレートケーキ。そして、そして、一番素敵なのは、やっぱりフルーツがいっぱい乗っているバースデイケーキ。
「どうしたの?中に入らないの?」
 その声に顔をあげた男の子の前には、ケーキ屋さんの店員のお姉さんが立っていました。ランドセルをしょったこの男の子はさっきからもう2時間も外からケーキの入ったショーウィンドーをながめ続けていました。それを不思議に思った店員のお姉さんが店の外に出てきたのです。
「ケーキ、好きなの?」
「うん、好き。きれいだもん。」
 そう言って男の子は目をケーキのショーケースへと移しました。それを見たお姉さんがうれしそうに笑います。
「そうでしょう。私もケーキ大好きなんだ。かわいいし、それにおいしいし。」
 そう言ってお姉さんは、ふふふんと得意げに笑います。
「そうだ、ケーキを一つごちそうしてあげようか?あ、でも他のみんなには内緒だよ?」
 その言葉に男の子は一瞬顔をぱっとかがやかせて、かと思ったら、そのあとすぐに困ったような顔をしました。
「ほしいけど、やっぱりいらないや。」
 お姉さんが不思議に思ってたずねます。
「ケーキが食べたかったんじゃないの?えんりょしなくてもいいんだよ?」
「うん。食べたいけど、食べたくない。」
「え、でも、ケーキ好きなんでしょう?」
「うん。好きだけど、きらいなんだ。」
 お姉さんは、男の子の言っている意味がわからなくて、ますます不思議そうな顔をしてしました。
「お姉さん、ありがとう。またくるね。」
 男の子はお姉さんに手をふって、家への道を歩いて行きました。お姉さんはそんな男の子の背中にむかって、まだ不思議そうな顔で手をふり続けていました。
「あら、おそかったわね、健太。」
「うん、ちょっとケーキ屋さんに行ってた。」
 ランドセルをおろし、その中から色えんぴつを取り出すと健太はお母さんのもとにかけ寄ります。お母さんはそれを見て、テーブルの上に裏が白いチラシを広げました。
「今年はどんなのにするの?」
 そう言ってお母さんは健太が描いているケーキの絵をのぞき込みます。そこには色とりどりのフルーツが乗ったケーキが描かれている途中でした。
「あら、今年はすごくごうかね。」
「うん、今年は十才のたんじょうびだからね。やっぱりいつもよりとくべつにしなくちゃ。」
「それじゃあ、お母さんも張り切っちゃおうかな。」
 健太は出来上がった絵をお母さんにわたしました。

***

砂糖の甘さが苦手で、でもケーキにあこがれている男の子の話。
お母さんは毎年、健太のデザイン案をもとにちらし寿司でケーキを作ってくれます。
それでも、本物のケーキは食べてみたくて……なんやかんやあって、ケーキ屋さんを開いているくまさんと会い、女王蜂さんと交渉して、蜂蜜ケーキを作ります(蜂蜜の甘さは大丈夫だったから!)
という話です。続き書いてないやー。
私、文章は元々がどちらかというと童話がきだったのです。だから、登場人物がどこまでも童話な感じで(笑)!

「。」つきが妙に懐かしい今日この頃なのでした〜!
お付き合いありがとうございました!

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