(untitled)

(untitled)
ひらひらと薄紅の尾っぽをひらめかせて、水草についたあぶくたちを冷やかしていたら、よりこさんが、まるでさくらのはなみたいと、ほぅとためいきをついて、そよとあわいいろあいのさくらを水面におよがせたものだから、わたしはそうなってあげることにしたのです。


ーー桜魚

name
email
url
comment