月か゛うつった試しがない

月か゛うつった試しがない
ちなみに、夕方ではなく明け方だったり。
家族がどんどこうるさくて…久々に六時代に起きてしまった。
そのあと二度寝三度寝したわけですが。






ジジイが書きたーい!本編に全くもって関係ないがっ!
時のを書けばいいんだろうが、時のの時楽しいのはジジイじゃなく、ラグリスとサイギだ。
うん、そう、ジジイとアジカが書きたーい!
前もおんなじこと、ここに書きに来た気がする。


***

「人間は脆弱な上、愚かで滑稽だが……」

 ジーニー(魔神)は金にも藍にも留まることの知らぬ深色の瞳を、彼女に縫いとめる。

「お前は、美しいな、アジカ。綺麗だ」

 飾り立てられた服。手を入れ艶めいた髪。
 けれども、それらをかすませるほどに、女の造形は美しかった。
 ランジュールは、アジカの顎に指をかける。

「それだけ?」

 くいと、顎を上向けにすれば、女の表情はよく見えた。
 秀眉を歪ませ、アジカは「たった、それだけ?」と問う。
 何に対しての自嘲か。ふっと微笑して、女は、ジーニー(魔神)に向けていた視線を鬱陶しそうに横に逸す。
 このところ女がよくする表情だ。よくまとう空気。
 まただわ、と彼女はごちる。

「恋をしてるのは私だけね。これじゃ恋に恋をしてるようなものだわ。どこぞの夢見がちな娘となんら変わらない」



 ただ一つだけ。
 この顔だけは、あまり好ましくない、という妙に焦燥を帯びた不確かな確信に――彼は気付きつつも、解することは不可能だった。

 

メモ移し

メモ移し
もう使えないのはわかっておるのですが、いたく思い入れがございまして、何となく捨てられないので、こっちに移させておいてください。いや、奥庭に移すほど見れたもんじゃないなぁと。あっちもひどいですが。そして肝心のメモは、ネタバレになるけん移せんと言う。のびのびになってた携帯買いが明日になったので必死です。あと30…寝ながらメモるもんじゃないな

**


たぷりとみずおとがひろがる
冷たい
こそで
錦のよう
頭に頬をのっける
とくりとくりとしんのぞうが時をなぞる。とくとくと別方向から重なる音につかのま耳を傾けた
はらにおく
これは痛みなんかではないもの
うん、綺麗だね
すごく綺麗

明けましておめでとうございます。

そんなこんなで、あっという間に2000年代も10代に突入なのですね。
2000年になった時の感慨深さが、すんごく懐かしく。
10年は、二けたになったことがすっごく不思議な感じです。
今年もよろしくお願いいたします。
今年が、皆様にとって良い年になりますように!

大晦日です

大晦日です
今年も一年間、大変お世話になりました<(_ _)>

よいお年を(^-^)ノシ

30日

30日
今日も今日とてうさこの前に敗北ですOTZ

「おほほほほ」
Σはっ、うさこ!
「かわいいからってあなどったわね。ざまあないわ!」
な、なんだとー! 計画倒れなのは、分かってるんだよぅ。こちとら、お前のせいで、お前のせいで…!
「ふふん。スキャンすりゃいいってもんじゃないのよ。図版の量だけ多くても、文字は一字たりとて進んでないようじゃない」
Σずきー。な、なんだよ、お前なんか、かわいいだけのくせに!
「あら。何言ってるのかしら。かわいいだけの時代なんてとっくの昔に、終わったのよ。こないだは、キャラメルをおかねを払わずに、持って帰ってみたし」
待て、うさこ!それは、万引き、犯罪!
「あら。時と場合によっては、ちょっとした刺激も必要よ」
まちがってる。うさこ、それ間違ってるからー!


すみません。ディック・ブルーナさん、マジすみません。

ちょっといっぱいいっぱい

ちょっといっぱいいっぱい
こっそり、カウントダウンの予定だったんですけどねー(泣)

銀世界に永遠を望む

銀世界に永遠を望む
いろんな種類のコインを一緒に見ることが嫌いではない。四角い箱に入ったアクセサリーを一緒に見ることもとても楽しい。
「今のうちに、もう渡しておこうね」
それが、おばあちゃんがよく口にするようになった台詞。


「うわぁ、このお金キラキラしてるねぇ」
「ああ、それは万博の時のだね」
「こっちの橋は?」
「瀬戸大橋ができた時に、郵便局で買ったんだよ」
「ワールドカップのまである。よく集めたね」
「おばあちゃんも、隣のおばちゃんも、こういうの好きだから」
隣のおばちゃんも同じように持ってるよ、とおばあちゃんは隣に住んでいるおばあちゃんのお姉さんのことを付け加えた。記念コインがぎっしりと入った薄いビニール袋。はい、とおばあちゃんは私に差し出した。

「これもね、おばあちゃんには短すぎたから、りつにはどうかしらと思って」
言って、おばあちゃんは箱から取り出した真珠のネックレスを私の首につけくれた。
真っ白のようで、だけど、クリーム色にも光る球。鏡の中で連なる真珠は、私にはどうしてもちぐはぐに見える。
「これはー?これはどうしたの?」
「えーと、どうしたんだったかしらねぇ」
おばあちゃんは首をひねる。買ったのか、それとも、誰かにもらったのか。
箱の中には他にも銀細工のブローチや、水色の宝石がついた指輪。おばあちゃんは、好きなのを選んでいいからね、と言う。早い者勝ち、と内緒話をするように笑って。
「おばあちゃん!このネックレス外れないよ」
「ああ。昔のは留め金が難しいかったから。えーっと……外れないね……どうするんだったかしら?」
「おばあちゃん!」
「つける時は簡単だったんだけど……」
目を細めながら留め金をいじっているおばあちゃんが、鏡越しに見える。さすがに、手元までは映らなかったけれど。
結局その後、真珠のネックレスを相手に、二十分くらい、二人で格闘していたのだ。

遠い昔から、夢の中で

遠い昔から、夢の中で
おじいちゃんはテレビに映る遠い国の風景を見ながら、いちいち歓声を上げる。
「見ろ。ほら、あれだ、あれ、すごいなぁ。いつ見てもすごい。どのくらいのでかさなんだろうなぁ。なんだって言ってたか。このカーテンみたいなの」
「オーロラ」
「そうだそうだ。オーロラだ。りつは、ものしりだなぁ」
かあさん、かあさん、とおじいちゃんはホットカーペットの上に寝そべったまま台所にいるおばあちゃんを呼ぶ。
おばあちゃんは、「一体、何」と水で冷えた手をさすりさすり居間へやって来た。
「オーロラだ。きれいだろう。空から降ってくるんだぞ。あのカーテンが。寒いところしか見られないんだ」
「誰だって知ってますよ、そんなこと。見ればわかります」
「いいなぁ。今度一緒に見に行こう」
「はいはい。行けるといいですねぇ」
おばあちゃんは、私の隣に座って、私と同じようにテレビの中で緑色に揺らめくオーロラを眺める。
おじいちゃんは、いいなぁ、すごいなぁ、としきりに繰り返して。それなのに、テレビの画像が切り替わった途端、今度は万里の長城に行こうと言いだした。

「かあさん、今度あそこへ歩きに行こう」
「やぁですよ」

けれども、二人が旅行したなんて話、私はまだ一度も聞いたことがない。

お妃さましか知らないこと

お妃さましか知らないこと
おじいちゃんは今日もゲートボールに出かけていった。うきうきしてる。楽しそうだ。ゲートボールの日はいつだってそう。
あやしい。あやしい。ぜーったいにあやしい。


おじいちゃんはね、千代さんに会いにいってるのよ、とおばあちゃんがこっそり教えてくれた。ゲートボールはおまけなの。おじいちゃんと千代さんは昔、コイナカだったんだって。内緒よ、って立てた人差し指を口に当てて、おばあちゃんは、笑ってた。
「ええー。でも、なら、どうしておばあちゃんと結婚したの?おじいちゃんが千代さんを好きだったなんてひどい!おばあちゃんがかわいそうだよ」
「そう?そうねぇ、今だったらそうかもしれないわね。だけど、昔はどこも似たようなものだよ。お家同士の繋がりだからね」
わたしもおじいちゃんよりか、よっぽど源さんのことが好きだったわぁ、とおばあちゃんはうっとりと言って、だけど、手ではせっせとおじいちゃんの大好きなおはぎを作り続けていた。

夢の話

夢の話
屋上へ続く扉を開ける。
視界いっぱいに広がったのは空と海。

「すごい!何もないのね」
「そりゃあ、何もないさ」







***

「空を見たことがない?」
「正確にはソトにでたことがないわ」